東京のオフィス移転業者で、オフィス設計事務所(オフィスデザイン)としての側面を併せ持つ、評判の3社を選出。各社の魅力を掘り下げてご紹介したいと思います。
ひと昔前であれば、会社というもの見た目よりもビジネスの中身で勝負という考え方が主流でした。オフィスのデザインや外観は、さほど重視されないという風潮が長らく続いていました。いまでは、それも既に過去のハナシ。現代のビジネスシーンにおいて、オフィスデザインというものは企業の顔であり、プレゼンテーションの場でもあるという役割を担っています。特にIT系やデザイン系、クリエイティブ系の業種では、その傾向が一段と高くなっています。
そしてもうひとつ、オフィスデザインというものは、単に見てくれを良くするというだけではなく、働く社員の業務効率向上やコミュニケーション活性化をもたらすといった重要な使命も課せられています。
動線やデスクの配置ひとつで、業績を大きく左右する可能性すらあるのです。こうした側面もまた、オフィス移転を機に見直すという機運が高まってきています。そうした観点から、オフィス設計事務所(オフィスデザイン)の機能を兼ね備えたオフィス移転業者を選出してみたところ、3選は以下のようになりました。
東京の他、横浜、名古屋、大阪、香港、ベトナムにも拠点を展開。物件探しから設計・デザイン、オフィス家具やネットワークの整備、原状回復まで、ワンストップで対応しています。オフィス環境構築とは、依頼社の業績向上に貢献できてこそという信念をモットーにしているようです。
所在地 | 東京都中央区日本橋本町3-3-6 WAKAMATSU BUILDING 5F |
モバイル広告事業で業績を伸ばしている同社からのリクエストは「女性社員がより働きやすい空間」というもの。それを受けての提案は、木目の内壁やオフィス家具、植栽、自然光を取り入れるガラスなど、「ナチュラルテイスト」をふんだんに盛り込んだ案。
リフレッシュスペースには畳のエリアも設けるといった工夫も施され、社員の皆さんからの評判も上々。取引先の方がネットで評判を聞きつけ、実際に見学に来たということもあったとか。今後の新卒採用においても、同社ならではの“大きな武器”になると喜ばれたそうです。
システムコンサルティングやWEBシステム構築、インフラ構築などのIT系業務を担う同社。社員の増加に伴い、33坪から72坪のオフィスに移転。その際のリクエストとして、「エンジニアが煮詰まった時などでも、頑張ろうと思える空間」とのこと。
それを受けての提案は「Green & Cafe & Water」というテーマです。壁面に人工芝、床にはカフェ風の木目調の床材を用い、公園内のオープンカフェといった雰囲気に仕上げたとのこと。コミュニケーションがとりやすくなり、作業効率も向上というメリットもキチンともたらされたそうです。
オフィスデザインにおいてこれまで手がけてきた案件は実に2,000以上。「日経ニューオフィス賞」にも多数入選していることが大きく訴求されています。またwebサイトデザインや、シンボルマークや企業ロゴ、名刺、レターヘッドといったグラフィックデザインにも対応。
所在地 | 東京都港区芝公園2-4-1芝パークビル1F |
「正露丸」あるいは「ラッパのマーク」で有名な大手製薬会社。移転に伴い、ブランドイメージの一新と、社員の家族が気軽に訪れられるようにというリクエスト。それを受け、エントランスおよび来客エリアはコーポレートカラーである赤と白で統一。
リラックススペースには木と緑を配置し、ワークスペースは社員の方が活き活きと働ける機能性を重視。双方をバランスよく配置したと訴求されています。【第27回日経ニューオフィス賞】の「近畿ニューオフィス奨励賞」を受賞したとのこと。
住宅・不動産ポータルサイト「O-uccino」を運営する同社。マスコットキャラクターである「ゲーテくん」のように明るくて元気なイメージをとのリクエストに、パレットの絵の具をモチーフとしたカラフルでPOPなデザインを提案。
また「O-uccino」の社名がイタリア語からの発想であることを受け、会議室には、MILANO」「VENEZIA」「FIRENZE」とイタリアの都市名でネーミングするという遊び心も好評だったそうです。
2011年創業ながらオフィスデザインに長け、20坪ほどの規模から800坪以上の大規模物件まで幅広い実績があると訴求されています。
オフィス家具も自社で販売を手がけており、ワンストップで依頼可能。オフィス移転の実績とノウハウもしっかりと積み重ねているとのこと。
所在地 | 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル34F |
鉄鋼や造船、橋梁や産業用機械などを手掛ける同社。その東京本社はワークスペース・会議室・カフェスペースが共存するワンフロアとし、通常業務とイベント用レイアウトに切り替え可能としています。
執務スペースは固定席とフリーアドレスを組み合わせた複合タイプ。その回りを囲むように会議室とカフェスペースが配置され、執務のサテライトスペースとしてはもちろん、セミナーや会議、社内パーティまで用途に応じて簡単・便利に使い分けられるような工夫がなされています。
自動車やオートバイ、モータースポーツ、ゴルフやアウトドアなどホビー系の雑誌や書籍を手掛ける老舗出版社。以前は3フロアに分散しており、什器類もバラバラ。コミュニケーションや運用性といったものに難があったそうです。
ワンフロアの物件への移転を機に、全員が同規格、同仕様の什器を使用し、部署間の動線もシンプルかつ効率的に整備。作業効率やコミュニケーションの向上を目指したユニバーサルデザインとしたと訴求されています。